あ、どもー先日ブログを始めたhamuhamukunです。
昨日読み終わったもので早速感想を書くぞー!ってなってたけど、修正が必要だと思い本日になった。
まず「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢は見ない」とは?
電撃文庫から出てます。
数年前まではアニメ化されてるアニメ全部電撃じゃねってくらいだった。
今は全然違うねー。
作者はさくら荘の鴨志田一さん。
イラストも同じくさくら荘の溝口ケージさん。
日本に遊びに行った時にアニメイトで購入したもの。
主な購入理由は電撃が超感謝フェアをやってたから!!
(人気作家の書き下ろし掌編が読めるってやつ)
評価と感想
まずは評価。
10点中3点かな。
Amazonみたら高評価のようだが、自分のはちょっと低いですねー。
まず箇条書きで良かった点:
- 前半から中盤(ちょうど本の真ん中くらい)まで。
- “思春期症候群”の設定は面白かった。
- 古賀朋絵というちょっとベタでニセコイの万里花のちょいぱくりキャラ。
- 主人公咲太の友人二人。
- 最後の最後。(次の本に繋がるであるであろうストーリー)
そして良くなかった点:
- 何もかもが弱い。
- 主人公に魅力がない。
- 可愛いカップルではない。
- 後半は苦痛でしかなかった。(M男×女王様に魅力を感じられないからなんだけど)
- 中二病っぽい。
- この“バニー先輩”の話の結末も微妙。
残念な路線変更
前半はわりと引き込まれた分、残念だった。
周囲の人間には自分が見えないという“思春期症候群”。
そして他にも思春期症候群がある事が判明する!
ちょっと中二病っぽいが、ミステリー路線でちょっとワクワクしながら読み進めた。
キャラもちょっとずつ増えてきて、良い感じになってきたと思った矢先、いきなり方向転換する!!
主人公咲太とヒロイン麻衣にフォーカスを置き、ロマンス主体になる。
そしてミステリー要素の“思春期症候群”はいきなり+α扱いとなった。
そこからはもう生意気なM男と女王様のやりとりを永遠に読まされる。
この二人が好きな人には最高の展開なんだろうが、そうでない人にとっては本当に苦痛です!!
主人公みたいにhamuhamukunも人をいじるの好きだよ!
でも小説でその様子を読んで心躍るかっていうと、全然そんな事ない。
キャラクターも薄っぺらい
これも本当に残念。
キャラが濃そうなサブキャラをちょこちょこと出していったかと思いきや、後半になったらほぼみんなモブキャラに変わり果てる。
なんじゃい。
題材と結末
“空気”が題材。
考えさせるポイントを作るってのはすごく良いと思う!
日本人がしがちな、“見て見ぬふりをする”事に意義をとなえてる。
学校が舞台だから、やっぱ“見て見ぬふりをする”というといじめが思い浮かぶよね。
この作品の麻衣がいじめられっ子という設定だったらかなり重い作品になっていただろう。
そして、結末!!
愛はすべてを凌駕するのであーーーる!
馬鹿じゃない。
正直すごい結末を予測できるような展開ではなかったから“はいはい、そうやってシメるのね”という感じだった。
せっかく考えさせられる題材を提示してるのに結末でそれをぶち壊す。残念です。
まとめ
ミステリー要素、サブキャラ、題材。
素材を集めたのにそれを最大限使わない。
使わないどころかいきなり違う方向に暴走する作者。
ひどくもったいないし、その結果、すごく中途半端な作品に仕上がってる。
それが 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢は見ない。
最後に
アニメにした方が映える作品だとは思った。
声、表情を足すだけでヒロインの魅力は格段にアップするだろう。
あと物語の最後の最後に2作目に継ぐ終わりがあったんだけど、それがまたミステリー要素を全面に押し出したエンドだったから“おお!”とはなった。
でもまた中途半端な作品にするかもって思うと、この作者のものはもう読めない。